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富永 洋; 石川 勇
Nucl. Geophys., 5(1-2), p.137 - 140, 1991/00
鉄鋼業において製品の品質を高めるのに製造工程を安定に制御するため、核技術を応用した高精度計測機器の開発を行った。焼結プラントの工程でコンベア上の鉄鉱石などの原料の状態を調べるためCs線源を用い、コンプトン散乱した線を利用した挿入型の密度計を開発した。また、高炉へ供給するコークス中の水分を調べるためにCf中性子線源を用い、高速中性子線と線の透過率を測定する高精度の水分計を開発した。いずれの計測器もこれまでの製造工程では適用されていなかったもの、あるいはこれまでのものに改良を加えたもので、その技術的効果は顕著で多くの情報を得ることができ、また経済的利益も著しく製造コストの削減に寄与している。
白川 芳幸*; 松尾 好晃*; 小関 哲也*; 富永 洋; 今橋 強; 立川 登
Nucl. Geophys., 3(2), p.147 - 156, 1989/00
焼結鉱製造工程におけるコンベア上の粉状原料鉱石の推積状態しの変化を計測制御するため、挿入型線散乱型の密度計を開発した。その特徴は、3.7MBq(100Ci)Cs線源とBGO検出器を用い、スペクトル安定化機構を内蔵していること、厚さ方向の密度測定分解能が50mmと十分に小さく、推積原料の密度分布が測定できることなどである。実際、2本のプローブを原料内に上下に離して配置し、上下方向の密度分布の変化を良く観測することができた。